こんにちは。獣医師の花八です。

皆さんは、ご自身で飼っていらっしゃワンちゃんやネコちゃんの苦手なものって知っていますか?
ワンちゃんやネコちゃたちが不安に思ったり、ストレスを感じた時に出すしぐさについてお話ししようと思います。

たとえば、病院の診察台に乗るとあくびをするワンちゃんがよくいます。あら、余裕ね、なんて思うかもしれませんが、実は「怖いよ」と言っています。診察台から降りるとすぐに、体をブルブル。これも「あー、怖かった」と言っています。

他にも「口をペロペロする」「後ろ足で体を掻く」「突然床のにおいをかぐ」「体を舐める」などがあります。ネコちゃんは病院へ来るとわかりやすく隠れたり怒ったりしてくれますが、お家だと体をしつこくなめたり、毛をむしったりすることがあります。

一見すると普通の行動なので見逃してしまいがちですが、気にしてみていると実は苦手なことが見えてくるかもしれません。苦手なことを無理して続けていると、将来的にうなったり、咬みついたりなど、問題行動に発展することもあります。

飼い主様がご自身のペットさんたちの苦手なことを把握しておくことはとても大事です。
苦手なことを見つけたら、避けられるものは避けてたり、楽しい事と結びつけながらゆっくり馴らすなど、決して無理はしないようにしましょう。